葬儀にまつわるマナーを知っていれば、いざというときに社会人として恥ずかしい思いをすることがありません。香典に関するマナーも、社会人になったら覚えておきたいことの一つです。まず、知ってきたいのは相場です。
一般的には友人や知人、職場の同僚は3千円から1万円、親族の場合は1万円から5万円ほどが相場だと言われています。また、職場の上司や取引先といった勤務先の間柄は、5千円から1万円が相場です。これらを頭に入れた上で金額を決めて包めば、失敗したり後悔することがありません。
ちなみに、香典を包むときは偶数がつく金額を避けるのが一般的です。特に紙幣の枚数は1枚、3枚、5枚、10枚が主流なので、頭に入れておくとよいでしょう。そしてもう一つ覚えておきたいのは、表書きをするときは筆書きが基本だという点です。薄墨の筆文字で書くのが基本なので、文具店やスーパー、コンビニエンスストアなどで、薄墨の筆ペンを購入して常備しておけば、急に訃報が届いたときも慌てることがありません。どうしても薄墨の筆ペンが手に入らない場合は、黒の筆書きでも特に問題はないと言われています。最近はすでに印字されているものも販売されていますので、薄墨の筆ペンが購入できない場合は上手に活用してみるとよいでしょう。