2019年04月05日

真言宗のお葬式の特徴やしきたり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

葬儀は宗派によって異なり、その中には、より特色の強い宗派も少なくありません。そのようなお葬式に参列する場合は、葬儀の内容やしきたりなどは事前に確認しておくと安心できます。ここでは、真言宗のお葬式の特徴やしきたりを見てみましょう。

真言宗というのは、空間が平安時代に開いた仏教の一派であり、密教をベースにした、独時な内容のものになっています。特徴としては、「故人を大日如来が支配していると言われる密厳浄土に送り届けるために行う儀式」や、「今世で起こした悪い習慣や考えなどを浄化するための儀式」、または「灌頂や土砂加持の儀式」など、お葬式を様々なものに捉えている点にあります。

このうち灌頂というのは、故人の頭に水をかける儀式のことで、これにより仏の位まで登ることができるとされており、密教特有の儀式でもあります。一方で土砂加持は、キレイにした土砂を火で焚き、本尊の前で光明真言を唱えた後、その土砂を遺体にかけて納棺する儀式です。

その土砂には苦悩を取り除いてくれる作用があり、遺体に振り掛ければ体が柔軟になるとされています。また、土砂加持は滅罪生善とも呼ばれています。このように、他のお葬式と比べて様々な特徴があります。