葬儀には様々な儀式がありますが年忌法要もそのひとつです。年忌法要の代表格が故人が亡くなった翌年に執り行われる一周忌です。それは毎年引き続き行われますが、年単位で行われます。昔は毎年毎年、三十三回忌までやっていました。
文献などによると、江戸時代にはそうした習慣が残っていたようです。三十三回忌というのはとてつもなく長い時間です。近年の世相には合わなくなってしまいました。それで昔の習慣を簡素化するようなことが行われています。
近年は三回忌までで打ち切りとするところが多いです。三回忌までは親しい近親者を招いて法事を行います。それ以降は家族だけでひっそりとお参りをするのが主流となっています。例えばお盆に家族でお墓参りをするといったようなことがそれにあたります。
仏教によると、この世でどんな罪を犯した人でも、33年経てば極楽浄土に行けるとされています。ですから三十三回忌で一区切りにされているのでしょう。それにしても33年とはあまりにも長すぎる時間ではないでしょうか。仏教の年忌法要の数え方は簡単です。亡くなった日が0年となります。誕生日に相当するわけです。それから翌年が1年目ということになります。そして翌々年が2年目ということになります。これは全て、亡くなった日と同日に儀式を行うのが良いとされています。